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真紀奈が生まれてすぐ、産後の肥立ちが悪くて真紀奈のお母さんは亡くなりました。
だから真紀奈は、お兄ちゃんとお父さんと３人でずっと暮らしていました。お母さんはいなかったけど、普通の家庭だったと思います。学校に行って、勉強して、遊んで、家に帰ったらお兄ちゃんと二人で家事をして、お父さんが帰ってきたら三人で必ず一緒に食事をとって……。
そう、お父さんの亡くなるあの日までは。
あの日、真紀奈が17歳になった日に、お父さんが急に倒れました。
慌てて救急車を呼んで、病院に行きましたけど、別に深刻には考えていませんでした。お父さんは健康な人でしたし、ただの疲労か何かだろうって思ってたんです。
でも、いざ病院についてお医者さんに病気について聞いてみると、難しい顔をして首を振るばかり。全くの原因不明で、手の施しようがないとのことでした……。
病室に行ってみると、お父さんが目を覚ましていました。
そして真紀奈達に、驚愕の言葉を放ったのです。
「お前達には、あと11人の兄弟がいる」
さすがに嘘だろうと思って笑い飛ばそうと思った真紀奈に、お父さんは次々と驚愕の事実をぶつけてきます。
「お前達は全員同じお母さんから生まれた」
「でも、父親は全員違う」
「だから、真紀奈、お前は私の本当の娘じゃない」
「もちろんお前のことは本当の娘だと思って育ってきた。そのことに嘘偽りはない。
だが、死ぬ前にこれは教えておかなければならんとおもってな。
お前の本当の父親は、私の親友で、お前が生まれてすぐに亡くなったんだよ」
「あと、他の兄弟達はみんな男で、真紀奈より年上だ。真紀奈のお兄ちゃんと言うことになるな。」
真紀奈達にそれだけいうと、お父さんはこうつぶやくように言った後、目を閉じたんです。
「本当は、近いうちに他の兄弟達に引き合わせてやる予定だったんだがな。どうやら私にも刻が来たようだ。お前達が全員顔を揃えるときが来ればいいのだが……。それだけが心残りだ……」
この言葉を最後に、お父さんの目は二度開くことがありませんでした……。
……驚愕のあまり凍ったままだった真紀奈達を残して。
……ていうか、死ぬ前に質問くらいさせてほしかったです……。
−それから数ヶ月−
お葬式も終わり、あれからお兄ちゃんと二人きりの生活をおくってきました。
けど、真紀奈はそろそろ限界です。
あまりの貧乏生活に（涙）
まだ学生の身のお兄ちゃんと真紀奈、裕福な生活が送れないのは当たり前です。
でも、なんでお兄ちゃんは真紀奈にアルバイトさせて、自分はバイトもせずに学生生活おくってるんですか（怒）
真紀奈がいつか弁護士になれるように、と開設しているWebサイトの運営は、法律学者の卵として手伝ってくれてますけど、他は何にもしてくれません。
家事も全部真紀奈の仕事になっちゃいました（怒）
お兄ちゃんには愛想が尽きました。
真紀奈はこれから旅に出ることにします。
真紀奈のことを愛してくれる、立派なお兄ちゃんを求めて。
12人もお兄ちゃんがいるんです。
1人くらいはまともな人がいるはずですから。
すでに1人失格ですから残りは11人ですけど……
to be continued , someday....
お兄ちゃんゲット数： 1人
立派なお兄ちゃん数： 0人
残りのお兄ちゃん数：11人
（この物語はフィクションです。現実に存在する人名・組織名等とは一切関係がありません
…… 多分）
（法律サイトを運営していることとほとんどつながりがないというのは気にしないでください。これはあくまでネタです・苦笑）
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